院長のコラム

コンタクトレンズの作り方と素材

おすし、食べたい。

職人さんが手間と時間と技術を注ぎ込んで仕込んだネタを、これも熟練の技でふんわりと握りあげた芸術的な一品。
口の中でシャリがほどけてネタと一体化し、しばし幸福の時間が…一瞬で食べてしまうのが申し訳ないです。
もちろんお会計もそれなりですが、素晴らしい技術を目の前で楽しめるのですから納得ですね。

唐突ですが、最近では従来型のソフトコンタクトレンズを使う人はごく僅かになりました。
1枚のレンズを1年ぐらい使うため丈夫に作っていますが、そうすると酸素透過性を犠牲にしなくてはいけません。
同じレンズをずっと使うので、タンパク除去等をちゃんとしても汚れが残りやすく、結膜炎のリスクが上昇します。
ということで、最近ではほとんどお勧めしていません。
唯一のメリットは、年間コストが若干安いことだけです。

でもね…ワンデータイプに比べると、1枚当たりの単価が高いんじゃないの?
ワンデータイプは1箱に30枚であの値段なのに、こっちは1枚でワンデータイプ2箱分よりも高い…あれっ?

この差は素材の違いではなく、作り方の違いのためです。
従来型のソフトコンタクトレンズはレースカットといって、レーザーを使って素材を1枚1枚削り出しています。
例えて言うなら、寿司職人さんの握りみたいなものですね。
一方ワンデータイプではキャストモールドといって、型に素材を流し込んで今川焼のように一気に作っています。
こちらは寿司ロボットみたいな感じですね。
どちらにもそれぞれ利点があり、必要な技術です。

ちょっと独創的な組み合わせが案外美味しく、いろいろなものを自分のペースでいただくのが楽しく、好きなものをずっと食べてもいい自由もある、そんな回転寿司も好き。
お腹いっぱい楽しく食べに行きたいけど…その前に御座候。
あれって焼いているのを見ているだけで、幸せなんだよね。
☆今川焼も御座候も人工衛星饅頭も同じ食べ物です♪


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